エア下僕のねこ部屋
いつか下僕になる日を夢見て理想のご主人様を描き続けるエア下僕の画像置き場

腰椎、仙骨、尾椎の側面図。

猫の腰椎は7個(ヒトは5個)で構成され、左右斜め下方に突き出した肋骨突起と呼ばれる突起が目立つ(側面図では椎骨の下に、先端を前方に向けて突き出している突起)。ヒトの腰椎にも肋骨突起はあるが、猫のそれほどには目立たない。
イヌの肋骨突起は猫のそれに似ているが(ただし猫に比べるとやや小ぶりなようだ)、他の四足歩行型哺乳類の骨格を見てみると、発達した肋骨突起はあるものの形態はそれぞれかなり異なっている。一方でヒト以外の霊長目動物のそれはやはりあまり発達していない。
水平な脊柱に対してぶら下がる形になる内臓の重量を支えるための役割があるのかも知れないが、はっきりとは分からない。
仙骨は、もともとは仙椎とも言うべき椎骨が複数個癒合したもので、骨盤と接続するための重要なパーツである。猫の場合は3~4個の椎骨が癒合して仙骨を形成しているが、骨盤との接続部分(仙腸関節)は、ヒトのそれに比べるとかなり華奢な印象を受ける。
※赤い範囲が骨盤との接続部分(仙腸関節)。
ヒトの仙骨は5~6個の椎骨が癒合しているだけでなく、かなり大型化していて骨盤との接続も頑丈になっている(一種の関節なので、全く動かないほどガチガチにつながっているわけではないらしい)。この差は骨盤で支えるべき体重の多少によるものだろう。
ヒトの場合、内臓の重量のかなりの部分を骨盤で受け支える形になるので、骨盤と脊柱との接続が脆弱だと骨盤が前に傾いて、あたかも洗面器の水を流しこぼすがごとく内蔵がこぼれ落ちてしまうことになる。
尾椎の数は個体差が大きく、4~24個で不定であるが、平均的には18~19個とされる(ヒトの尾てい骨も3~6個で不定で、一般的には4個が普通らしい)。いわゆる鍵尻尾を持つ猫がいるのは、遺伝的な要因で一部の尾椎が変形するためである。
各椎骨には脊髄を通す椎孔があり、尾椎にもそれはある。従って、尻尾を強く引っ張ったりすると脊髄に負担や損傷を与える可能性がある。
椎孔が何番目の尾椎まで開いているかは個体差があるが、椎孔のある尾椎とない尾椎とでは構造が大きく異なるので見分けはつきやすい。脊髄が通っている尾椎には横突起が大きく突き出ているのが特徴だが、腰椎の肋骨突起とは逆方向(後方)を向いている。
イヌに比べ、猫の尾は根元から先端に至るまで非常に繊細な動きが可能である。足場の悪い場所に入ったり、俊敏な動作の際にバランスを取るのに有用なのだろう。おそらく触覚的にも敏感で、尻尾に触れられるのを嫌がる子は多い。
尾の動きによって感情を表すこともあるが、イヌほどにはストレートに解釈できるものでもないようだ。
猫の腰椎は7個(ヒトは5個)で構成され、左右斜め下方に突き出した肋骨突起と呼ばれる突起が目立つ(側面図では椎骨の下に、先端を前方に向けて突き出している突起)。ヒトの腰椎にも肋骨突起はあるが、猫のそれほどには目立たない。
イヌの肋骨突起は猫のそれに似ているが(ただし猫に比べるとやや小ぶりなようだ)、他の四足歩行型哺乳類の骨格を見てみると、発達した肋骨突起はあるものの形態はそれぞれかなり異なっている。一方でヒト以外の霊長目動物のそれはやはりあまり発達していない。
水平な脊柱に対してぶら下がる形になる内臓の重量を支えるための役割があるのかも知れないが、はっきりとは分からない。
仙骨は、もともとは仙椎とも言うべき椎骨が複数個癒合したもので、骨盤と接続するための重要なパーツである。猫の場合は3~4個の椎骨が癒合して仙骨を形成しているが、骨盤との接続部分(仙腸関節)は、ヒトのそれに比べるとかなり華奢な印象を受ける。
※赤い範囲が骨盤との接続部分(仙腸関節)。
ヒトの仙骨は5~6個の椎骨が癒合しているだけでなく、かなり大型化していて骨盤との接続も頑丈になっている(一種の関節なので、全く動かないほどガチガチにつながっているわけではないらしい)。この差は骨盤で支えるべき体重の多少によるものだろう。
ヒトの場合、内臓の重量のかなりの部分を骨盤で受け支える形になるので、骨盤と脊柱との接続が脆弱だと骨盤が前に傾いて、あたかも洗面器の水を流しこぼすがごとく内蔵がこぼれ落ちてしまうことになる。
尾椎の数は個体差が大きく、4~24個で不定であるが、平均的には18~19個とされる(ヒトの尾てい骨も3~6個で不定で、一般的には4個が普通らしい)。いわゆる鍵尻尾を持つ猫がいるのは、遺伝的な要因で一部の尾椎が変形するためである。
各椎骨には脊髄を通す椎孔があり、尾椎にもそれはある。従って、尻尾を強く引っ張ったりすると脊髄に負担や損傷を与える可能性がある。
椎孔が何番目の尾椎まで開いているかは個体差があるが、椎孔のある尾椎とない尾椎とでは構造が大きく異なるので見分けはつきやすい。脊髄が通っている尾椎には横突起が大きく突き出ているのが特徴だが、腰椎の肋骨突起とは逆方向(後方)を向いている。
イヌに比べ、猫の尾は根元から先端に至るまで非常に繊細な動きが可能である。足場の悪い場所に入ったり、俊敏な動作の際にバランスを取るのに有用なのだろう。おそらく触覚的にも敏感で、尻尾に触れられるのを嫌がる子は多い。
尾の動きによって感情を表すこともあるが、イヌほどにはストレートに解釈できるものでもないようだ。
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